まだ私が10代の頃、先輩に誘われて門田稲荷神社肝試しに行きました。

地元では縁切り神社と呼ばれており、お揚げを供え、
絵馬に縁を切りたいストーカーや大嫌いな人、
悪癖などを書くとその人との縁を切ってくれると噂になっています。

そんな噂もよく知っていたので、
正直わざわざそんな所に行きたくなかったのですが、
先輩には逆らえず付いていきました。

車を降り鳥居をくぐった時、何かを感じたのです。
言葉では表現出来ないひゅうっとした冷気というか、
誰かに見られているような気配です。

本当はもう帰りたかったのですが、
先輩につれられどんどん奥に入っていきます。

そこである一本の木に目が行き、気づいてしまったのです。
そこに藁人形と女の人の写真が打ち込まれていました。

わっと声をあげた瞬間、白い物が背後でもそっと動きました。
先輩にも何か見たか確認したのですが、何も見てないといい、
つまらないからそろそろ帰ろうかと言われました。

私はとにかくこの場から逃げたかったので、
快諾し、車まで戻ろうとした時、はっきりと感じました。

その白いもそっと動く物体も付いて来てた事に。
私はもう耐えられなくなり、走って逃げてしまった。

車に飛び乗って先輩が乗り込むのを確認し、
出発しようとした時、左腕のしびれでハンドルが持てませんでした。

でもどうしてもその場から離れたかった私は
先輩にお願いして車を出してもらいました。

その後、自宅に帰り朝方まで先輩に一緒に居てもらい寝たのですが、
まだ左腕のしびれは続いていました。一週間しても、
一ヶ月しても続く痺れ、10数年経った今も深夜になるとたまに痺れます。

今度お祓いに行くつもりです。

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