友達の車に乗り、3人で心霊スポット肝試しにいきました。

場所は静岡県浜松市にある「ホテルロンドン」という廃ラブホテルで、
地元の人でも「心霊スポット」が好きな人でない限り
あまり知らない(見つけられない)場所です。

見つけられない・・・というのも、
そのホテルは航空自衛隊の基地の近くにあり、
あまり【遊びに行くような場所】ではないからです。

またホテルロンドンの周りは覆いかぶさるように、
人々を拒むように木が生い茂っていて街頭もない為、
本気で探さないと見つけられないぐらいです。

しかもその場までは車で入ることが出来ません。
私たちは行けるだけ近くまで車で行き、草木をかき分けて歩いて行きました。

そこにはボロボロの廃ラブホテルがあり、
窓ガラスは割られ、ソファなどが外に捨ててありました。

霊感のある私は、直観でヤバイと思い、
ホテルに入るのを拒んだのですが・・・
友人のTは取りつかれたように無言でホテルの中に歩いて行くのです。

「ちょっと待って!!」という声にも反応してもらえず、
友人Oと一緒に外でまつことにしたのです。

しばらくすると2階部分の窓からこちらに手を振るTが居ました。
【オーイ、こっちだよー】って感じで元気に手を振っているんです。

とっても楽しそうでした。

「もうちょっと見てくるね」って大きな声で私たちに叫んで、
また奥へ行ってしまいました。

しばらくすると叫び声と共に青ざめた顔のTが走って出てきて
「早く帰ろう」と言って、私たちを置いて車に向かって走って行ったんです。

私とOもTの後を追って車まで一目散に走ってきました。

急いで車に乗り込み、しばらく走ったコンビニに車を停め
取りあえずコンビニに入りました。

こういうときって店員さんの「いらっしゃいませ~」って声や
人が居るだけでホっとするものですよね。

少し落ち着きを取り戻したTに話を聞くべく、
温かいコーヒーを買って外にでました。
外でたばこを吸いながらコーヒーを飲みました。

『あの時、手を振ってからまた歩いていったんだ。
かなりボロボロだったけど、部屋があって、そこに女に人がいた。
こんな時間に、廃ホテルに女が1人で居るわけないだろう?』

「ほうほう、それで」

『でもあまりにもハッキリ見えたんで、何してるんだ?って声かけたんだよ』
「そそたら?」

『彼を待ってるって言ってた。怖くなって逃げてきた』

そういっていました。怖いね~って話ながら帰ろうと車に向かったら、
車に手形がたくさんついていました。

それが一番怖かったです。

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